YahooがNetflixを買収する?

Business Weekの予測記事の続き。

・Yahoo snaps up Netflix
Yahooにとって、Netflixは確かに魅力的であることは間違いない。しかし、NetflixのCEO Reed Hastingsは会社を売るつもりはない、とInc.の12月号のインタビューで言っている。

Netflixのビジネスモデルは12月22日のブログにも書いたが、ローテクである。しかしこの会社は、実はインターネットとリビングをビジネスとして初めてうまく結びつけることに成功した会社なんではないかと思っている。

リビングというのは基本的にパッシブな空間だ。インターネット、あるいはWebと言った方がいいのかもしれないが、これはアクティブに使うものだ。Netflixは映画を見る、という本質的にはパッシブな活動と、それを見る以前のコンテンツ検索というアクティブな活動をそれぞれが得意とするプラットフォーム、すなわちリビングのテレビ、そしてWebに任せ、郵便とDVDという既存の手段で橋渡しをさせることに成功したのだ。

ビデオのロングテールビジネスを考えたときに、現在ヘッドのコンテンツ部分はケーブル・衛星放送が支配し、テールのコンテンツ部分はGoogle Videoなどのインターネット上のビデオ検索が台頭しつつある。しかし、ケーブル、衛星放送、あるいはGoogle、Yahooなどの検索エンジンの助けを一切借りずに、ビデオのロングテールビジネスを早々と確立してしまったのがNetflixであり、彼らはReed Hastingsが言うように、買収される理由も必要もないのだ。