ウェブ広告に関する意外な調査結果

MediaPostに興味深い記事があった。

Web Users Drawn To Out-of-Context Ads
http://publications.mediapost.com/index.cfm?fuseaction=Articles.san&s=38657&Nid=17811&p=289069

消費者行動に基づいてターゲット広告を出す会社が行った調査によるもので、ウェブ上の広告がページの内容と関係ある広告の場合と、そうでない場合とでどちらに多く反応するかを見たところ、ページの内容と関係のない広告の方がより反応があったのだという。

もちろん消費者が全く自分の興味のない広告に反応するわけではない。例えば、車に興味のある人が不動産のサイトを見ているときに車の広告があった方が、車のサイトに車の広告があるときよりも多く反応する、ということである。

これは面白いと思った。
もしこの調査結果が一般的な傾向なのだとすると、GoogleAdSenseは片手落ちだということになる。掲載するページの内容と関連のある広告しか表示されないわけだから、広告掲載者にとっては最大の効果を生んでいないことになる。

さすがのGoogleも、サイトを訪れる人の好みを把握しつつ、その人が今見ているコンテンツとは違う、しかしその人が興味のある広告をダイナミックに貼り付ける、なんてところまではできない。(今のところは)

ウェブの広告に関しては敵なしの感のあるGoogleだが、こうしてみると実はまだいくらでもイノベーションの余地はあるのかもしれない。

>> 1/19 追記

気になったのでその後調べたところ、どうやらBehavioral advertisingはYahoo!が先行しているらしい。しかしGoogleもこれに関連する特許を申請している模様。