Time Warnerの業績発表から

昨日のTime Warnerの業績発表を受けて、今日Time Warner株は4%近く上昇した。
詳しい数字はこちらで。
http://biz.yahoo.com/bw/060201/20060201005432.html?.v=1

いくつか注目すべき点を挙げてみる。
まずはケーブル部門の好調な伸び。12%の増収で、これを牽引しているのがブロードバンドとIP電話。特にTime Warner Cableは最近IP電話に力を入れており、これまでにサービスが可能な家庭の7%の顧客を獲得している。
既存の電話会社であるVerizonとAT&T(旧SBC)は光ファイバー敷設によるIPTVのサービス展開を急いでいるが、顧客は着実にケーブルに奪われている。特にケーブル業界No.1のComcastがやっとIP電話に本腰を入れ始めたばかりなので、こちらが伸びてくればさらに顧客の電話会社離れが加速する可能性がある。

デジタルケーブル加入者の割合は49%とほぼ半数。4Qにおける新規DVRサービスの加入者は約22万世帯と、四半期ベースで記録となる加入者増を見せ、通算150万世帯でデジタルケーブル加入者の27%に達している。

順調な伸びを見せているDVRだが、これをTiVoと比較するとどうなるか?

TiVoの3Q(2005年の10月末期)のデータを見ると、DirecTVを除いた分(リテールおよび直販)の加入者増はわずかに9万3千。DirecTV加入者を除いた全米約9千万世帯がターゲットとなりうるTiVoの9万3千に対して、加入者1500万世帯のTime Warner Cableが22万。選択肢があった人の中でTiVoを選んだ人は、15人に1人しかいなかったという計算になる。

DVRマーケットは完全にオペレーターが支配するところとなってしまった。