マクドナルドとＤＶＤ

ちょっと前からマクドナルドが一部店舗でＤＶＤのレンタルをするサービスをテストしていた。
http://www.wired.com/news/business/0,67817-0.html

店内にはREDBOX社のキオスクが設置されており、一日$1でタイトルを借りることができる。

これまでに約８００店舗にこのキオスクを設置してきたのだが、最近になってこのうちの一部の店舗でタイトルの販売もテストしていたらしい。どうやらこれが成功だったようで、今後このＤＶＤ販売を他の全米のREDBOXキオスクに展開していくのだという。

http://www.videobusiness.com/article/CA6310773.html　

マクドナルドでＤＶＤ？なんじゃそれ、と思った方、侮るなかれ。
約８００店舗で展開してきたＤＶＤレンタルが、これまで通算で８００万レンタル、去年の１２月１ヶ月だけでもなんと１１０万レンタルを記録したという。これを店舗あたりの数にしてみると、１日で４４レンタル。おおざっぱに言って３０分に一人くらいのペースで借りられているというわけ。

ファーストフードとレンタルというのは実は相性のいいビジネスなのかもしれない。借りるときと返すときとお客は少なくとも２回店舗に立ち寄るわけだから、まずそこで２回分の食事の収入が期待できる。しかも一日$1なので、間をあければあけるほどレンタル料も高くなってしまう。それなら早めに返そうと考えると、店に来る頻度が高くなる。「今日はバーガーキングにしようかな？」なんて考えたとしても、「あ、ＤＶＤ返さないと。じゃマクドナルド。」
結構おいしいビジネスモデルである。

で、今回のＤＶＤ販売の話。あれ？販売しちゃったら返しに来てくれなくなるじゃないか？と思われたかもしれないが、そこはきちっと考えてある。ＤＶＤには３日分のレンタルクーポンがついてくるのである。これでまた最大６回分の食事の収入が期待できるというわけだ。

ダウンロードやＶＯＤの話がいろいろ騒がれる昨今だが、ＤＶＤはやっぱりまだまだ強い。